徒然の日記


by sacados_dagashi

ノートPC購入略史

友人のこじまさんのブログ記事「買い物のオレ史をふりかえる: ノートPC」を読みまして、わたしもノートPCを購入して来たことを振り返つてみようと思ひました。スペックとかは覚えてゐないものが多いですが、御容赦を。

平成7年(1995年):PowerBook Duo 250を購入。しばらくして中身をPowerPCのCPUに入れ替へる。Duo Dockに入れると、デスクトップマシンのやうに使へるので、家でも外出先でも同じやうな環境で使へると云ふのが売りでした。Dockともどもフランスまで持つて行きました。Dockは廃棄、本体はコレクター宅で余生を送つてゐることでせう。

平成12年(2000年):東芝ダイナブックを購入。9月からのアフリカ赴任に合はせて、現地で仕事に使はうと購入しました。当初から、電源部分がいかれてゐた様子で、ケーブルを接続してゐても、使つてゐる最中に段段と通電しなくなつていく症状が出てゐました。プラグをコンピュータ本体に角度を変へたり力を入れたりしてごまかしごまかし使つてゐたのですが、欲念の10月に全く動かなくなり、丁度、東京出張があつたので、修理に出しましたところ、メーカーから連絡があり、保証期間が切れてゐたため、代金12万円が掛かる、と云ふことで、修理を断念。実家に放置してゐたのですが、先日、実家の整理に行きましたら、物置の奥から出て来ましたので、廃棄処分にしました。

平成13年(2001年):PowerBook G4 667MHzを購入。上記のダイナブックが調子が悪く、アフリカからメールで依頼して友人のこじまさんにお願ひして、予約してもらひ、東京出張時に購入しました。これもDVD-ROMドライヴが初期不良の様子で、読み取らなくなるのでした。延長保証期間の3年間に4、5回ほど修理に出して、ドライヴを交換してもらひました。それ以外では特に不具合はありませんでしたが、何だか気持ち悪い思ひでした。そんな不具合も、延長保証期間が切れた後では症状が出ず、助かりました。本年3月に現役引退、予備役編入で、余生を拙宅で送つてをります。

平成15年(2003年):東芝ダイナブックをジャパネットたかたの通販で購入。これも2度目のアフリカ赴任での仕事用に待つて行くために購入しました。特に何の不具合も無く、1年間の使用後、現地の青年海外協力隊員に売つて来ました。

平成18年(2006年):MacBook Pro 1.83GHzを購入。3月初めに予約して、現物が手に入つたのは約1ヶ月後です。4年半使ひ続けたPowerBook G4に比べて格段に速くなり、非常に快適な使用感です。インターネットの他、デジタルカメラ画像の整理、義太夫のお稽古の録音のデジタル化(Sound It!)などに活躍してくれてゐます。これから、紙焼きの写真やネガ・ポジのフィルムの整理にも活用しようと思つてをります。

かうして振り返りますと、5台も使つて来てゐるのですね。そのうちの1台(平成12年のダイナブック)は使つたうちには入らない気もしますが。
[PR]
# by sacados_dagashi | 2006-06-18 10:36 | etc.

富士市へ往復

14日から15日にかけて1泊で静岡県富士市まで往復して来ました。
当地に在住してゐる友人のフランス人画家のMarc-Henri Debidour氏(ブログ)の家族が来日しましたところ、彼の下宿先を提供してゐる日本フランス語圏友好協会寄持会長がパーティーを開きまして、それに出席するためです。

14日の昼過ぎに東京を出て、東海道新幹線で三島へ。そこで在来線に乗り換へ、吉原に。そこから私鉄の岳南鉄道に乗ります。
a0037139_1975060.jpg

この写真を撮つてゐるところ、お孫さんを連れたらしい年配の淑女が「あの『おぢさん』、電車の写真を撮つてゐるよ」と云つてゐました。嗚呼、わたしも第三者から「おぢさん」と認識される外見なのね・・・、と嘆息しながら、吉原本町駅に向かひます。
そこから歩いてホテルに行かうとしたのですが、地図他をプリントアウトした紙を家に置き忘れてしまひ、ホテルの位置も名前も分からなくなりました。幸ひ、前にホテルから予約確認の電話が携帯に入つてゐたので、その番号に掛け直して、名前を聞いて、タクシーでホテルに辿り着きました。

ホテルで『笑点〜40周年スペシャル』で円楽の引退口上を見てから、タクシーでパーティー会場のレストラン クッチーナ フジネーゼ 磯に向かひました。指定された席に座り、少し待ちますと、Marcとお母さんのDenise・弟のElie、Elieの奥さんのBinduが到着しました。お母さんとはわたしが留学先の南フランス・モンペリエを引き払つて以来の6年ぶり、Elieとは休暇中にモンペリエで会つて以来の4年ぶりの再会、そして奥さんとは初対面でした。また、やはり6年ぶりにモンペリエ在住の森田先生にも再会しました。懐かしい方がたとテーブルを囲んでの食事は大変に楽しいものでした。料理も、パルマ産の生ハムや蒸したムール貝のクリームソース味、ローストビーフなど、なかなかに美味しいものでして、大満足でした。Deniseさんの隣の席だつたので、モンペリエの思ひ出話に花を咲かせ、また同席のMarcのフランス語のお弟子さん・絵のお弟子さんともDeniseさんを中心に盛り上がりました。最後に、ホストのMarcの家族と寄持会長が挨拶をして、お開きとなりました。
a0037139_2012774.jpg
(左から、Elie、Denise、Bindu、Marc、寄持氏)

翌日は、朝方にホテルを出て、吉原本町駅に向かつてふらふらと歩いてゐましたら、東田子の浦駅行きのバスが来ましたので、それに乗つて終点までのバスからの景色を楽しみました。あとは、在来線から三島で新幹線に乗り換へて、東京に戻りました。

「朋有り遠方より来たる。 亦楽しからずや」と云ふ論語の文句を肌で感じる富士市への往復で有りました。
[PR]
# by sacados_dagashi | 2006-05-17 19:47 | 仲間

鶉卵の爆弾揚げ風

久しぶりのブログ更新ですが、いつもながら食べ物の話題です。
友人のこじまさんのブログの記事「食事記録 一人前を目指したスープとペペロンチーノ」にコメントとして、わたしの昨晩の食事が「豚汁もどき+青梗菜の塩炒め+鶉卵の爆弾揚げ風」でしたことを書きました。
「爆弾揚げ」と云ふのは、洋名「スコッチエッグ」と似てをりまして、うで卵を挽き肉でくるんで揚げたものです。実家では何故か正月のお節料理としてのみ作られます。正月に爆弾揚げが食べられるのが本当に楽しみでした。何も正月に限られるやうな意味合ひのある料理ではないので、他の時季に食べても良ささうなものですが、食べた記憶はありません。
現在の下宿先では揚げ物はしませんので、シャープのヘルシオのウォーターオーヴン機能を用ゐて、鶉の卵で「爆弾揚げ『風』」のものを作つてみました。
レシピはいい加減でして、鶏と豚の合ひ挽き肉150gに、酒、醤油、塩、胡椒、小麦粉、サラダ油、みじん切りの長葱を入れてよく練り、うでた鶉卵をくるんで、ヘルシオのフライメニューの鶏の唐揚げで調理します。昨晩は、調味した挽き肉をすぐに鶉卵のまはりに着けたので、ゆるすぎて、垂れてしまひました。また、鶉卵は市販の水煮のものを使ひましたら、ちよつと臭みがある感じで余り風味が宜しくなかつたです。
そこで、生の鶉の卵を自分でうでて、昨日の残りの挽き肉で改めて作りましたのが、下記の写真のとほりです。
a0037139_21222312.jpg

冷蔵庫に保管してゐたので、程よく挽き肉が硬くなつてをり、鶉の卵に乗せた具合が丁度良かつたです。完全にくるんだわけではないので、裏を返すと、こんな感じに鶉の卵が見えます。
a0037139_21224642.jpg

一つ味見してみましたが、市販の水煮の鶉卵よりも美味しかつたですよ。
弁当に入れると可愛らしいですね。
[PR]
# by sacados_dagashi | 2006-05-09 22:05 | Gastronomie

鴨葱丼弁当

昨日に引き続き、今日も弁当を持参して出勤しました。

a0037139_21172147.jpg


鴨葱丼弁当+まぐろのあら煮に入れてゐた大根と先日の鍋の野菜の残り+漬け物です。
鴨は、肉のハナマサ市ヶ谷店で台湾産冷凍鴨の薄切り・鍋物用で鍋にした後、調理せずに残つた肉をフライパンで焼いて、それにすき焼きのたれをからめて煮詰めました。

弁当は面倒なやうでもありますが、作るとそれなりに楽しいですね。「毎日、必ず」と気張ると精神的な負荷が大きくなりさうですので、週に2〜3回、気が向かなければ作らない、と云ふ感じで、細く長く続けていきたいです。
[PR]
# by sacados_dagashi | 2006-02-24 21:25 | Gastronomie

まぐろのあら煮の弁当

友人のこじまさんのブログの記事に触発されて 、愚生も今日は会社に弁当を持つて行つてみました。

a0037139_23464097.jpg


ちやんとして弁当箱を持つてゐませんので、あり合はせの容器に詰めて持つて行つてをります。画面下のまぐろのあら煮は、近くのスーパーで安かつたので購入し、昆布とかつを節のだし汁で煮て、しょうが・醤油・味醂・酒を適当に入れて味付けしたものです。長い時間を掛ければ、それなりの味になるので、この手の煮物は楽ですね。大根も柔らかくなりました。

ただ、かうして写真を見てみると、彩りに華がないですね。そこが一番、苦手なところです。
[PR]
# by sacados_dagashi | 2006-02-23 23:50 | Gastronomie
(承前)
JR大船駅東口から歩いて約7分、旧松竹大船撮影所の跡地に鎌倉芸術館は建てられました。跡地には鎌倉女子大学も建つてゐます。建物の外見は、直線の多いコンクリートの塊みたいなもので、余りいい建物とは思へませんでした。

東京フィルの演奏会、曲目はグスタフ・マーラーの交響曲第9番、指揮者はチョン・ミュンフン。3階席だつたのですが、階段は4階まで上がる感じで、かなり登ります。御老人には相当にきついのではないでせうか。エレヴェーターは見当たらなかつたのですが、きちんと整備されてゐるのか、少し疑問に感じました。
ホールの中の様子は、渋谷のオーチャードホールを少し縮小したやうな、天井の高い、直方体の作りです。音の響きはそんなには悪くないものの、トゥッティでは管が弦を圧倒してしまひ、弦が霞むのが気になりました。
演奏は、新進気鋭の韓国人指揮者の絶妙なオーケストラコントロールが味はへるもので、なかなか良かつたです。非ユダヤ系のマーラーで、ワルターやクレンペラーのおどろおどろしい感じはなく、明晰な解釈でした。精神的な深みのある指揮ではなかつたものの、今後が期待できる指揮者だと思ひました。

曲が終了後、1階で中庭の写真を撮りました。

a0037139_21511021.jpg


竹藪をイメージした中庭は爽やかな感じで、好感が持てました。鎌倉芸術館の建物では唯一、褒められるものです。

演奏会終了後は、大船の商店街を散策し、フレッシュネスバーガーでホットドッグを麦酒のおつまみにして食べ、東京への帰途に向かひました。電車に乗る直前に、西口の大船観音の写真を撮りました。

a0037139_21541559.jpg


暗くなつてゐましたので、感度をISO1600に上げて撮影しましたところ、やつぱり粒子の粗い感じの画像になつてしまひますね。他の画像はISO400で撮影してゐます。
以上、充実した日曜日の御報告でした。
[PR]
# by sacados_dagashi | 2006-02-19 21:54 | Musique classique

鎌倉へ

本日、鎌倉芸術館での東京フィル演奏会のために、ほぼ2年ぶりで鎌倉まで行つて来ました。

午前中は、JR横須賀線は車両故障のためにダイヤが大幅に乱れてゐましたので、大船までは東海道線で行き、そこから湘南モノレールに乗りました。初めて乗る鉄道は楽しいですね。モノレールは大船から江ノ島に向けて、山がちの場所をうねうねと抜けていきます。落ち着いた感じの住宅地でした。終点の江ノ島駅で降り、江ノ電の江ノ島駅に向かひました。

a0037139_2017134.jpg


上の写真は、キヤノンのEOS Kiss Digitalにマウントアダプタでヤシカコンタックスマウントのカール・ツァイス・プラナー 50mm/f1.4を装着して撮影したものです。今まで撮つた感じですと、何だか露出オーバー気味で、上の写真も露出補正無しで撮りましたら、明るすぎる感じです。
江ノ電に乗り、鎌倉駅へ。

a0037139_2057581.jpg


鎌倉で、一緒にコンサートに行く友人と待ち合はせてゐましたが、彼も横須賀線の遅れのために、到着が遅くなるとのことで、小町通の鎌倉山納豆で納豆のセットと唐辛子味納豆ふりかけを購入しました。

a0037139_2059205.jpg


店頭では味見も出来まして、結構美味しかつたですよ。
それから、友人と落ち合ひ、蕎麦屋さんのなかむら庵へ。アフリカ赴任中は、半年に一度の一時帰国時には鎌倉まで食べに行つてゐたのですが、ジブチから帰国後のここ2年近く御無沙汰してをりました。大付け天そば(天ざるの大盛り)を食べ、濃い味の蕎麦をしつかり噛んで味と香りを楽しみました。天麩羅もぷつんとした歯ごたえで美味。締めの蕎麦湯はとろとろで柔らかいゼリーが喉を通ります。そんなに多くの蕎麦屋さんを知つてゐるわけではありませんが、東京近辺では一番濃ゆい蕎麦湯ではないでせうか。下の写真は3年前に訪問した時の写真(銀塩フィルム→スキャン)です。

a0037139_212464.jpg


昼食後は小町通りから鶴岡八幡宮を参拝し、横須賀線に乗つて大船に向かひました。
(続く)
[PR]
# by sacados_dagashi | 2006-02-19 21:03 | Photographie
7日(土)
国立文楽劇場 第二部
『桜鍔恨鮫鞘〜鰻谷の段』
竹本綱大夫、他
『妹背山婦女庭訓』〜
『道行恋苧環』
竹澤団七、竹澤団吾以下の三味線の連弾きが立派。
吉田清之助(橘姫)、吉田玉女(求馬・吉田玉男の代演)、吉田簑助(お三輪)の群舞で扇子を振るところが、揃つてゐて良かつた。
『鱶七上使の段』
竹本伊達大夫の浄瑠璃がスロースターターで、しやがれ声がいつもよりも強く、最初、心配されたが、段段と良くなつていくのが分かつた。
『姫戻りの段』
竹本津駒大夫のいつもの美声を堪能。
鶴澤寛治の三味線も上品。
『金殿の段』
豊竹咲大夫
鶴澤燕二郎(4月に師匠の名前・燕三を嗣ぐが、師匠の三味線を彷彿とさせる弾き方)

前のはうながら下手側の席で、ホールの響きのデッドさが気になる面もあつた。

8日(日)
国立文楽劇場 第一部
『寿式三番叟』
豊竹十九大夫、竹本三輪大夫、竹本津国大夫、豊竹新大夫
豊澤富助、竹澤宗助、竹澤弥三郎、竹澤団吾
吉田文司(千歳)、吉田文雀(翁)、吉田玉女(三番叟)、吉田玉也(三番叟)
他に連れの大夫・三味線
十九大夫は、祝詞を朗朗と謡ひ上げるのが非常に良かつた。
他の大夫も非常な熱演。
三味線では、富助が一枚目であつたが、最初のうちのゆつくりとしたところで、全員を統率するところで少し弱い面も感じたが、替手をきつちりと弾いてゐたところに好感が持てた。
文雀の翁の舞ひの人形遣ひは、落ち着いて上品ではあつたものの、高齢のためか、勢ひを感じられなかつたのが残念。
三番叟の玉女と玉也は、力を出し切る様子のよく分かる熱演。
三味線も三番叟の舞ひをしつかりと支へる、迫力のある演奏。ここでの富助の統率は見事。
三番叟の初めの舞ひは、普段の公演の幕開き前の三番叟の舞ひの三味線の手と振り付けとほぼ同じ。
『太平記忠臣講釈〜七条河原の段、喜内住家の段』
竹本住大夫、他
住大夫の語りの凄さは分かるものの、話が悲惨に過ぎて、観てゐて、いたたまれず、観劇のカタルシスは感じられず、鬱屈の貯まる感じ。
『三十三間堂棟由来〜平太郎住家より木遣り音頭の段』
豊竹嶋大夫、鶴澤清介、他
吉田文雀(女房お柳)、桐竹勘十郎(横曽根平太郎)、吉田玉輝(進ノ蔵人)、他
今回の文楽で何が良かつたと云つても、嶋大夫の木遣り音頭であつた。
以前、東京では他の大夫で聴いたが満足できず、消化不良であつたが、やつと今回、嶋大夫のお陰で納得が出来た。
嶋大夫の朗朗たる声、巧みな節回し、上品なビブラートに酔ひ痴れた。

文楽が終はつた後、日本橋の喫茶店で、大学歌舞研で御指導いただいた役者の嵐橘三郎先生と奇遇。松竹座の昼の部の最初に出てをられるとのこと。

9日(月)
大阪松竹座 昼の部
『源平布引滝〜義賢最期』
橘三郎先生は九郎助で出演。
滑稽味のある老人役。立ち回りでは子供を背負つてゐて、体力的に大変な役。
終演後、楽屋でお話を伺ふ。
幹部では、愛之助の義賢は松島屋の芸風そのままで、なかなかのもの。
澤瀉屋の若手も多く出演。

国立文楽劇場 第一部
『三十三間堂棟由来〜平太郎住家より木遣り音頭の段』
幕見席で。舞台下手側一番後ろ・床の正面の位置で、一番後ろながら音響効果的にいい席であつた。
この時も、嶋大夫の語りを堪能。
木遣り音頭のところで、拍手。

大阪松竹座 夜の部
『神霊矢口渡』
片岡孝太郎(お舟)、板東弥十郎(頓兵衛)、他
孝太郎・弥十郎が仁に合つてゐた。
『仮名手本忠臣蔵〜道行旅路花婿・落人、五六段目』
道行の玉三郎の美しさ、清元の艶麗さ。
五段目では愛之助が定九郎を演じ、スワロフスキーの双眼鏡でつぶさに観る。
初代仲蔵の工夫の朱鞘の大小を差してゐた。
辰之助で有名な先代松緑の演技とも微妙に違つてゐた。型の違ひか。
六段目はまあまあ。仁左衛門はいい男であつた。
『春調娘七種』
長唄は若手出演。

10日(火)
『寿式三番叟』
『三十三間堂棟由来〜平太郎住家より木遣り音頭の段』
幕見席で。
二度、『三番叟』の迫力を、三度、嶋大夫の語りを、しつかりと堪能。
木遣り音頭のところで、わたしだけが拍手。

終演後、1階で十日戎の行事で、今宮戎神社の福娘から人間国宝の方がたへの笹の進呈と、樽酒のふるまひがあつた。一杯、お酒を頂戴し、幸せな気分で帰りの新幹線に乗る。
[PR]
# by sacados_dagashi | 2006-01-11 20:20 | 古典芸能

ミュージカルバトン

友人のこじま氏から「ミュージカルバトン」が来ました。
http://www.skoji.jp/movabletype/mt-tb.cgi/294

質問項目は、
・今パソコンに入ってる音楽ファイルの容量
・最後に買ったCD
・今聴いている曲
・よく聴く曲、または自分にとって特に思い入れのある5曲
・バトンを渡す5名の方
ださうです。

・今パソコンに入ってる音楽ファイルの容量

8.32GB

・最後に買ったCD

昨日(6/19)に池袋のHMVで購入しました。
バッハ:管弦楽曲組曲第3番&ブラームス:交響曲第4番、オットー・クレンペラー指揮バイエルン放送交響楽団(1957年ライヴ)、Orfeo
レーガー:バレエ組曲、古い形式の協奏曲、ベートーヴェンの主題による変奏曲とフーガ、オトマール・スイトナー指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団、Eterna
レーガー:弦楽四重奏曲集+クラリネット五重奏曲、ドロルツ四重奏団、カール・ライスター(クラリネット)、Deutche Grammophon

・今聴いている曲

レーガー:ヴァイオリン・ソナタ第2番
  フィリップ・ネゲレ(ヴァイオリン)、リヒアルト・ラウグス(ピアノ)
基本的に、マックス・レーガー(1873-1916)と云ふ作曲家はマイナーな部類に入ります。
ドイツの後期ロマン派音楽の流れはマーラーからヴィーン楽派の無調主義・十二音音楽へ向かふのですが、レーガーはそちらの方向には行かずに、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンに回帰するかのやうな、古典的な調声と形式を重んじた曲を書く作曲家です。その意味ではブラームスに通じるものもありますが、ブラームスに比べると、曲想が幻想的ながら晦渋なものです。旋律の息は短く、オリジナリティを感じさせるものではないので、特に好かれる作曲家ではないのですが、静かだけれども幻想的な旋律ががつしりとした構築で繰り返されるのは、他の作曲家にはない魅力だとわたしは感じてをります。
で、今聴いてゐるヴァイオリン・ソナタ第2番はレーガーが18歳の時の作品で、彼の後の作品よりも若々しく、その中でも第4楽章が自由奔放な感じでして、魅力をつい最近、発見しました。
演奏家についてはライナーノーツに出てゐる以上のことは分かりませんが、1970年前後にレーガーの室内楽集が「Da Camera」と云ふレーベルで録音され、2年程前にCD化されたもの23枚組(「Da Camera Magna」)を購入しまして、そのうちの1枚です。弦楽器・管楽器を中心に聴き進めてをります(まだ、全部聴いてゐません)。
レーガーを一度、実演で聴いてみたいものですが、なかなかそのやうな機会に巡り会ふことがありません。

・よく聴く曲、または自分にとって特に思い入れのある5曲

レーガー:弦楽四重奏曲第4番、ブッシュ四重奏団
レーガーづくしで、一曲。
戦前のドイツの弦楽四重奏での最高峰・ブッシュ四重奏団ですが、戦争で主宰のアドルフ・ブッシュがアメリカに移り、戦後にメンバー変更をしてからドイツで放送のために録音したものです。ブッシュを始めメンバーの技量の低下はありますが、レーガーの幻想的な旋律が戦後の雰囲気のおどろおどろしさと相まつて、重々しく響く演奏です。戦前のベルリンのシュトループ四重奏団の録音もありますが、こちらは第一ヴァイオリニストのシュトループの甘い演奏が楽しめます。

ドビュッシー&ラヴェル:弦楽四重奏曲、カペエ四重奏団
戦前のフランスの弦楽四重奏団で、当時「世界一のベートーヴェン演奏」と謳はれたカペエ四重奏団のフランス作品の録音です。特にラヴェルの冒頭の第一ヴァイオリンの甘美さに痺れます。何度かCD化されてゐますものの、結局は1980年代にフランスのパテ・マルコニ社から出たレフェランス・シリーズのLPで聴くのが一番だと思はれます。それだけに、このLPは宝物ですね。

クライスラー自作自演
ヴィーンの大ヴァイオリニスト、フリッツ・クライスラーの録音は、わたしにクラシック音楽の素晴らしさを教へてくれました。有名なヴィーン奇想曲、美しきロスマリンなどもいいですが、シンコペーションと云ふ曲が素晴らしいの一言です。リズムはアメリカのジャズから取つたらしいのですが、クライスラーのヴィーン風の美音が楽しげに鳴るのがうれしいですね。クライスラーは多くがCDに復刻されてをりますが、シンコペーションの録音は版権の関係でせうか、CDでは東芝EMIのヴァイオリンの巨匠達のセットくらゐにしか収録されてゐないみたいです。英EMIから出たLPの復刻が味はひがあるのですが、聴きすぎた所為か、少し磨り減つてしまつてゐる感じになつてきました。

ブラームス:ワルツ集・愛の歌
東欧の民謡詩集のドイツ語訳にブラームスが曲をつけた作品です。
非常に素朴な愛の世界が歌はれてゐます。
恋愛の楽しさ・苦しさ・切なさ・残酷さが、一貫したワルツのリズムのもと、様々な調子で歌はれていきます。
自分自身が恋をすると聴きたくなりますね。
録音としては、ガーディナー指揮モンテヴェルディ合唱団の合唱ヴァージョンや、グラモフォンの誇るオペラ歌手(マティス、ファスバンダー、シュライアー、フィッシャー=ディースカウ)での重唱ヴァージョンがお薦めです。

ブラームス:クラリネット五重奏曲、ウラッハ(クラリネット)+ヴィーン・コンツェルトハウス四重奏団
ブラームスの最晩年の作品です。ブラームスの生涯は、抑制されて大きな事件のない表面を持つてをりますが、内面では相当の葛藤を持つてゐたらしく、静かな諦観の表情を見せる曲想の内に情熱がこめられてゐるとわたしは感じてをります。戦前から戦後に掛けてのヴィーン・フィルのクラリネットのトップのウラッハが、この曲の幽玄な響きを表現します。支へるヴィーン・コンツェルトハウス四重奏団は非常に古風な演奏を繰り広げます(ある意味、技量の面で難があるかも知れませんが)。古き良き時代の想ひ出、と云つた雰囲気の素晴らしい録音です。

あと、ヴァーグナーやブルックナーも出したいところですが、今回はお預け。

・バトンを渡す5名の方

いやあ、知り合ひがをりませんで、わたしで止めてしまふことになります。申し訳ない。
[PR]
# by sacados_dagashi | 2005-06-20 22:20 | Musique classique

新年の備忘録

春改まり、読者の皆皆様には、昨年中と変はらぬ御愛顧の程をお願ひ申し上げます。

二代目廣澤虎造の伝記『江戸っ子だってねえ 浪曲師廣澤虎造一代』(吉川潮著、新潮文庫)を読みました。知らないことばかりでしたので、非常に勉強になりました。ただ、「破天荒な生涯」と背表紙にあつたので少しの期待を抱きつつ読んでみますと、確かに平均的な日本人に比べれば波乱のある生涯ですが、概ねきちんとした人生のやうにも思へました。まあ、妾が何人も居て、十人以上の子供が居るのは普通ではないかも。そして、熱狂的な人気を得た後に脳溢血の言語障害で引退し、現役の栄光から忘れ去られた存在になつての悲劇は涙を誘ふものでしたが。虎造を中心に浪曲の歴史を知るには最適の本でした。それと、次郎長伝が出来るまでの苦労も興味深いです。

久しぶりに、レコードで音楽を聴きました。フルトヴェングラーの戦時中録音がソヴィエトに接収されてモスクワ放送に保管されてゐたのをメロディアがLP化したものです。演奏は凄いけれども、音がやつぱり難ありです。年代が年代だけに致し方ないのですが。
あと、当方の装置の問題で、レコードプレイヤーだと右チャンネルが弱く聞こえます。プリアンプかプレイヤーか針の問題ですが、どこに問題があるのか、切り分けが出来ないので、アンプのバランスのつまみで誤魔化してをります。
[PR]
# by sacados_dagashi | 2005-01-09 23:32 | etc.